写真家 板垣真理子 の楽しい 日記 です


by afrimari
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楽しかった TOKYO

長いです。

母の三回忌で、「楽しい」もないかもしれませんが、ま、良いのでしょう。もう二年が経ちました。懐かしいことにかわりありません。日増しにヘンなことは忘れていいことしか残らないのもいいものです。

1~8日早朝までの滞在の間、沖縄には4っつの台風が来て、去り、その間隙をぬって往復しました。出発の直前にW台風だったけど、なんとか出てしまい。東京滞在中にすぐに3つ目が来て、4つ目が去ると同時に帰りました。便が変わると大変なんですよね。台風の神様、かわしてくれてありがとう。感謝。

今回は、泊めていただいた二つの家がお友達のところだったから、泊まるだけではなくて、一緒に遊んでもらって楽しかった。これも感謝。

一泊目の翌朝、沖縄モードのまま5時に目がさめてしまって、石神井公園早朝散歩。いやぁ、ほぼ初めてでしたがきれいな公園ですね。以前からみると水量は減ったそうですが、湧き水があるところがなんともいいです。
そのまま、午前中、このお家のヨガのレッスンに参加。出かけて、銀座CANONにご挨拶。この世にいること、覚えていてもらわないと。で、試写。「イラン式料理本」。岩波ホール9月15~ロードショー。なんと ! この映画は、イランで上映禁止。ひいては、たぶん近隣のイスラム諸国でも上映は無理。この作品によって監督は新作製作禁止、になったそうです。日本の目から見ると、ごくごく普通な、女性の心の声でした・・・世界は広いのです。びっくりです。
渋谷に回って行きつけの整体、久々。パルコに寄って、軽く営業。夜、六本木B&Sで、伊藤志宏(pf)さんとトニー・グッピー(スチール・パン)ライブ。沖縄にいて、飢える音の一つです。
2日目があまりに盛りだくさんだったから、三日目は、もう一つのお宅に移動するのみにしました。東久留米。久々再会だから、会うだけが事件で盛り上がります。4日目、今回の旅の目的。西多磨霊園。すっごい数に膨れ上がった、でもまだ欠席者ありの我が一族。ずいぶんご無沙汰だった姪っ子とか、そのジュニアとか、初めて会った子もいました。人が亡くなって、何年かに一度する儀式と言うのは、親族の再会のためにあるのかと思えるほどでした。行ってよかった、となんだか珍しいほどにつくづく感じ入りました。たまぁに会うっていいものです、笑 行きつけの茶屋で昼食会。一度にこんなに食べられないでしょ。以前は食べましたけど、とか、以前は皆が集まると全員飲んでいたものですが、飲みたい人ひとりもいなくて、変わるものだな、と。
夜、泊まったおうちでも宴会。すぐにご機嫌になっちゃった私。私はこの友人のお母さまにそっくりらしく行動とか、発言とか雰囲気とか。ことあるごとに「そっくり」と言われ続け帰り際に写真見たら、実は友人にそっくりだった・・・なんだ。この友人と私にはどこかに共通項がある。

5日目。休んでいたい気もするけどせっかくだからとお出かけ。沖縄にいると「和」に飢えるので、沖縄はプチ外国でどちらかというと中国文化圏に近いから。なので、根津美術館の応挙の屏風展。そうね・・・でも、中国の大きな石の仏像などに感激してしまいました。どこの国、というのではないんですよね。根津美術館も実は初で、♪ずっと東京にいたのにね、美術館の建物そのものが美です。

6日、以前からの予定どおり、試写。四時間半の大作。「ミステリー・オブ・リスボン」実は、私、ポルトガルはかなり好きな国で。それでミステリーって言われたらたまんないっす。不思議な映画でした。愛と、恋愛と結婚の失敗と葛藤と、不倫の連続の映画でした。人と人が微妙に絡まりつながっていく様が普通じゃないんだけど、こういうことあるんだろうな、と思える。ポルトガルの人気小説の映画化。昨年亡くなった監督最後の上映作品として遺作。主人公の美少年ぶりもすさまじいけど、「ブラジル帰り」君の登場は印象的でありました。
試写の前にも一度父に会っていこうと、武蔵堺へ向かうも、道がものすごく混んでいて、あっという間に帰る時間に。ごめんなさい。東京は移動に時間かかるのね。歩く量も凄いし。サンダルが壊れて買い換えました。

この日の帰りの電車で、同じ配給会社の「7Days in Havana」・・・8月4日からヒューマントラスト・イン渋谷、で上映が始まったもの・・・のフライヤー読んでいる人が隣にいて、ちょっとご縁感じました。この映画のフライヤー、私、書いているんです。話しかけなかったけど。お勧め映画です。

7日。最後の日。夕方までに成田のホテルに行かないと・・・とこの一日、どうするか考えましたが結局、観たかった「いわさきちひろ と 世界の絵本画家たち展」新宿東郷青児美術館。世界の絵本の原画たちがすてきそうで、行ったのですが。真っ先に、ちひろさんの、「戦争のこども」正確なタイトル忘れました・・・に一瞬で持ってかれました・・・凄い・・・ひっぱられてどうしようもないものってあるものです、それがホンモノなのね。

もうひとつは、想像もしていなかった、美術館の常設、ゴッホの「向日葵」。

ええっ、今まで観たことあったと思うけど。もう感じ方がまったく違ってて、絵からものすごい力のオーラが出ているのです。

こんな言い方、ヘンかもしれませんが、今まで絵をちゃんと観ていたんだろうかと思った。

これだから、ホンモノは違うんだってはっきりわかった。両方ともしばし、動けなかった。ひっばられて、いっぱい受け取って。

他の絵もいいものたくさんありました。もし、他の原画展だけ観ていたらそれも楽しい、と感じたと思うけど、今回は違った。人をひきつけるものはなにか。具象なのだけど、その意味ではなく、それ以外の何かがひっぱるから惹きつけられるのだ、とこれほど「わかったこと」はなかった。貴重な体験だった。なにが変わったのかな、私の中身。たくさんインプットしていないからこそ、吸収できる土台みたいなのがピュアにある、ってことかもしれません。

会場で「美女と野獣」の絵本を通して読んだのも初でしたが(良かった)、最後のショップでかなり迷う決断。やはりちひろさんが欲しい、でも何にする?

見つけてしまったのは・・・「赤い靴」。買うのが怖かったですね。実はこのストーリーのポイントは知っている、靴を履いたら踊り続けなければならなくなる・・・そして、「こういうお話は好きではないのよ」と母が言い、有名な本なのに買ってくれなかった子供の頃の記憶。赤い靴、って響きは魅力的なのに。

母がなにを嫌ったか知りたくて、買ってしまった・・・立ち読みできなかった、なんという理由。
後で、読んで、買ったことをかなり後悔・・・嫌でした。

でも、何度も反芻するうち、この本が伝えようとすることの、もっとも本質的なものは、真剣に感じてよいことなのかもしれない、と。だんだんと意外にも思えてきた。同時に、コレほどまでに残酷で怖い話を小さな子供の頃に読まなくて良かったと、再度母に感謝する気持ちも持ってしまった。どう育てたいかは、その人によって違うのですから。フクザツな、それだけに価値と、怖さの入り混じる物語です。
そんなもの読みながら、成田ホテル着、泊。テレビで少しだけ「落ちまくった女子平均台」を見て寝た。中国の選手二人が金と銀の争い(たぶん)をして泣きまくっていた。
翌、4時起きをしてホテルバスで成田空港。まるで外国にいるみたい。あっというまに那覇、そして家。台風が過ぎたばかりの海が荒れていながら真っ青で、おそろしく綺麗。日差しがギンギンでくらくらした。きれいだな沖縄。
思わず、ソフトクリーム・タイム。

そういえば、何日目か忘れちゃったんだけど、友人宅のもう一つの最寄駅である清瀬で、ずいぶん以前に亡くなった母の姉、つまり私のオバの生家に遇ってしまった。人の世も、ずいぶんと不思議だ。

もうすぐ盆ですね。10日には、ペルセウス流星群らしく。

沖縄、台風はかわしてくれるけど、天体ショーはなぜだか曇りが多く、今回は 観たいな

そういえば、ゴッホのひまわりは、全部で11点~12点あるらしく、そのうちの一点は、日本の芦屋で消失。どうやら、ゴッホ自身は、アルルの「あの」黄色い家を12点のひまわりで飾りたかったようです。
私はたぶん以前、アムステルダムにある向日葵を観ている。

ゴッホが一部屋に飾りたかった「ひまわり」が、今、世界に点在している。
それだけ多くの人が、あの「力」をもらう、とも考えられるのだけど。
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by afrimari | 2012-09-01 22:18